IKEA

見直し

11月5日、スウェーデン家具大手IKEAグループの日本法人イケア・ジャパンがJR広島駅北側(広島市東区)の新店予定地を売却したことが明らかになった。

自分が広島にいる頃から何度もIKEAが広島に来ることを言われていたので、青森県民となった今でも残念な気持ちである。実現すれば中四国初となる店舗展開だっただけに、広島或いはその近辺の方々はショックを受けているのではないだろうか。

しかし、一方で納得できる部分もある。広島には結構色々な商業施設やアミューズメントがある。それらは一世を風靡する勢いで歓迎され、客もつくのだが時間と共に忘れ去られ見る影もなくなってしまう。自分の間違った解釈かもしれないが広島にはそのような「忘れ去られた遺産」が比較的多く存在するように感じていた。例えばコストコ。できた頃は入場制限を設けるほどの勢いだったが、今は平日など閑散としており地元のスーパーの方が活気があるのではないかと思ってしまうほどだ。AEON MALL然り。佐伯区にあるアウトレットモールもそうである。飛びつくのも早いが飽きるのも早い気がしている。飛びついたままの勢いを維持しているのはマツダスタジアムぐらいではないだろうか。

現実の社会には「前回そのように言ったが、その後再度検討した結果…」と前言撤回する場面が多く存在する。今は書類を交わした後でも撤回することすらある。人間の約束、思いは変化する。

昨日も今日もいつまでも

不安定、不透明、先行きが見通せない昨今、絶対に変わらないものが無くなってしまった。というか元々そのようなものは存在しなかったのだろう。

しかし聖書には絶対に変わらない存在を紹介している。

イエス・キリストは、きのうも、きょうも、いつまでも変ることがない。
ヘブル人への手紙13:8

自公が18歳未満に対して一律10万円を給付する検討をしている。お金を配ることは色々な意味で良いことなのかもしれない。実際にこれで多くの人が助けられるはずである。しかし、お金はやがて無くなってしまう。現に昨年給付された10万円はすっかり無くなってしまっている。

今の時代がどういう時代なのかをどれだけの人が真剣に考えているだろうか。この時代が将来を背負う若い世代に何を与えているのかを考えているだろうか。

自分の周りだけかもしれないが、若い世代から夢を奪っている時代になっているような気がしてならない。何をやっても、どれだけ努力してもある日突然国の方針が変わって全てが無になってしまう現実を見せられてきた世代である。「若いのだからもっと夢を持て」などと軽々しく言えない。10万円の給付は、もしかしたら飲めばもっと喉が乾く清涼飲料水を与えるような行為なのかもしれない。一時しのぎにはもってこいである。しかし、本当は井戸の掘り方を教えることで若者は夢を持てるようになるのかも知れない。自分は教員時代、「ものを考え判断する」生徒の育成を意識して教育活動を行ってきた。大したことはしていないが、「本を読み聞かせる」のではなく「本の読み方を教える教育」をしてきた。

変わりやすい、不安定な時代だからこそ決して変わらないものに目を注ぎ、そこから夢や将来に対するビジョンを得ることが大切なのではないかと思っている。

変わらないものに目を注ぐ、口で言うほど簡単ではない。

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