エマオ

エルサレムからエマオへ

イエス様の十字架、そして墓からご遺体が無くなっている出来事を通して弟子たちやその周りにいた人たちは大いに失望していた。イエス様は必ず復活することを教えていたが、彼らは失望のあまりその言葉を忘れてしまった。ところがこの言葉を正確に覚えていた人もいた。

ふしぎなことに、この弟子たちは、キリストのことばを思い出して、 キリストが予告された通りのことが起こったのだということに気がつか なかった。彼らは、キリストがうちあけられた話のあとの部分、すなわ ち3日目にキリストがよみがえられるということが、はじめの部分と同 じように成就するということに気がつかなかった。これは彼らが覚えて いなければならなかった部分であった。祭司たちと役人たちはこのこと を忘れていなかった「。あくる日は準備の日の翌日であったが、その日に、 祭司長、パリサイ人たちは、ピラトのもとに集まって言った、『長官、あ の偽り者がまだ生きていたとき、「3日の後に自分はよみがえる」と言っ たのを、思い出しました』」(マタイ 27:62、63)。しかしこの弟 子たちは、そうしたことばをおぼえていなかった。
各時代の希望電子版 p847  エマオへの道

危うくチャンスを逃すところだった

イエスに心酔していたふたりの人がエルサレムからエマオに肩を落としながら歩いていた。途中からひとりが合流し3人でエマオに向かっていたが、そのひとりこそイエス様だった。彼らは話している間に少しずつ心が燃えてくるのを感じ、もうひとりの人を強いて家まで来てくれるよう招いた。もし彼らの心の目が開かれなかったら大きなチャンスを逃すところだった。

もし、弟子たちがしいて招待しなかったら、彼らは、旅の道連れがよ みがえられた主であることを知らなかったであろう。キリストは誰にも 交際を強制されない。彼は、ご自分を必要とする者と交際される。彼は どんな貧しい家にも喜んでお入りになり、どんないやしい心も励まされ る。しかし、もし人が無関心で、天のお客のことを考えなかったり、い っしょにいていただきたいと願ったりしなければ、イエスは通り過ぎて おしまいになる。こうして、多くの者が大きな損失をこうむるのである。 キリストが、途中いっしょに歩いておられたのに、弟子たちがイエスに 気がつかなかったように、彼らもまた、キリストに気がつかないのである。
各時代の希望電子版p850. エマオへの道

パンをさく手

簡単な夕食のパンがすぐに用意される。それは、食卓の正面に席をと ったお客の前におかれる。すると彼は、食物を祝福するために手をさし 出される。弟子たちは驚きのあまり、あとずさりする。道連れの人は、 主がいつもされていたのとちょうど同じように手をさし出している。も う1度よく見ると、見よ、その手には釘のあとが見える。2人は同時に、 主イエスだ、死からよみがえられたのだと叫ぶ。

彼らは立ち上がって主の足下にひれふし、主を拝する。しかし、主の お姿は目の前から消えてしまった。彼らは、最近までおからだを墓に横 たえておられたお方が席を占めておられたあたりを見て、互いに言う、 「道々お話しになったとき、また聖書を説き明してくださったとき、お 互の心が内に燃えたではないか」(ルカ 24:32)。
各時代の希望電子版 p850  エマオへの道

喜んで

しかし、彼らはこのすばらしい知らせを伝えなくてはならないと思う と、すわって語っていることができない。彼らの疲れと空腹はどこかへ いってしまった。彼らは、食事に手もつけないで、喜びのあまり、すぐ にもう1度さっきやってきた道を出かけ、都の弟子たちにこの知らせを 伝えるために急ぐ。道は安全でないところもあったが、彼らは、つるつ るする岩にすべりながら、けわしい場所を越えて行く。彼らは、自分た ちといっしょに道を歩かれたお方の保護があることを見もしなければ、 知りもしない。旅のつえを手にして、彼らはもっと早くもっと早くと願 いながら道を急ぐ。彼らは道を見失ってはまた発見する。時には走りな がら、時にはつまずきながら、彼らは目に見えない道連れイエスに途中 ずっとそば近くにつきそわれながら、前進する。
各時代の希望電子版 p851  エマオへの道

夜は暗いが、義の太陽が彼らを照らしている。彼らの心は喜びにおど る。彼らは新しい世界にいるような気がする。キリストは生きておられ る救い主である。彼らは、もはやキリストが死んでおられるといって嘆 かない。キリストはよみがえられたのだと、彼らは何度も何度もくりか えす。この知らせを、彼らは悲しんでいる者たちに伝えるのだ。彼らは、 エマオへの道中のふしぎな話を弟子たちに語らねばならない。彼らは、 途中で誰と一緒になったかを語らねばならない。彼らは、世に与えられ た最高のメッセージ、今も永遠までも、人類家族の望みがかかっている うれしいおとずれをたずさえているのだ。
各時代の希望電子版p851  エマオへの道

53 Jane Takizawa【私と俺と神様】

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