医学部
ずいぶん前のことだが熱心に受験勉強をしている生徒を見ていて彼らに補習する以外の何かができないかと考えたことがある。何を間違えたのか、彼らを励ます最良の道は自分も医学部を受験することだと考えた。それから、仕事の合間を縫って半年間ほど医学部受験の準備をしたことがあった。当時はまだ「センター試験」と言われていた時代だったが土曜日の受験を避けたく私立を志望した。第一志望は慶応義塾大学医学部。難しいことは十分わかっている。選んだ理由は「学費の安さ」だ。やすいと言っても当時の学費が年間およそ300万円。とんでもない金額だが私立の医学部としては破格である。
結局途中で断念してしまったが、受験勉強に励んだ3人は1浪の末全員医学部に合格した。うち2人は医学部医学科、もう一人は医学部保健学科理学療法学専攻に進学し3人とも医師、理学療法士として活躍している。
先日、職場に「医学部専門予備校」の案内が届いた。少し興味があったので中を見ると現在の私立大学医学部の学費が掲載されていた。慶應義塾大学が最も安いと思っていたがそうではなかった。慶応は現在5位。1位は国際医療福祉大学。
医師の大変さ
医院で働いていると無知ながらもいくつかの重要な情報が入ってくる。その一つがマイナンバーカードに保険証機能を持たせる制度。諸外国では同様のシステムを随分前から取り入れているので日本は遅れている方だ。しかし、このシステムはなかなか手強い。個人の全ての情報がマイナンバーカードの含まれる方向性だからだ。しかし、医療行為を行う機関はこのシステムを導入することが義務付けられているので遅かれ早かれこれに従わないといけない。色々な意味で医師を羨ましく思ったことがあるが、お医者さんが医療行為を行う以上決して自由人ではないことを痛感している。
教員であれば学校という場所を離れても「教育活動」を行うことができる自由がある。しかしお医者さんにはそれが無い。自分が考えた「理想の医療」を追求することは医師免許の範囲では許されない。
終末時代にあって、世の中と上手に付き合わないといけない部分と決して融合してはならない部分がでてくる。その時、自由意志を用いて自由に大切な選択ができることはこれからの時代に大切な要素になってくると思う。
あなたがたは、この世と妥協してはならない。むしろ、心を新たにすることによって、造りかえられ、何が神の御旨であるか、何が善であって、神に喜ばれ、かつ全きことであるかを、わきまえ知るべきである。
ローマ12:2
「神が全てを創造したというなら”悪”は一体・・・」 河原 久牧師
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