7月13日
今日は長男の誕生日。16歳になった。長男が誕生した頃のことを思い出していた。前日12日の20時頃から陣痛がはじまり病院に向かった。破水しかけてはいたが妻も会話ができるほど元気だった。大きな病院ではなく個人病院だが全室個室で食事も含めて行き届いているのが気に入り、出産場所を選んだ。出産前は毎月の検診でもらうエコー写真とビデオが楽しみで仕方なかった。今は違うシステムだと思うが16年前のその病院は定期検診にVHSのビデオテープを持って行くとエコーの画像を録画してくれた。一生懸命生きようとしているお腹の子が愛おしく、また健気だった。妻はすでに子どもと一緒だが自分は彼が誕生するまで一緒になれないので誕生が待ち遠しかった。当時は教員だったが、期末試験が終わった頃で採点も済ませコンピュータ入力も済ませていたので出産までずっと付き添うことができた。日付が変わった頃から陣痛の周期が短くなり分娩室に移った。自分は個室に残されたがただひたすらふたりの無事を祈り続けた。そして4時35分。ついに長男が誕生した。本当に嬉しかった。妻の愛おしそうに、そして丁寧に優しく我が子を抱く表情に感動した。母親と子どもの神秘的なつながりを見た気がした。
性格
子どもは順調に成長した。テレビを観ず、カードゲームやコンピュータゲームなどの一切をさせなかったので小学校では友達の話題についていけなかった。自転車、サッカー、釣り、キャンプ、バイオリンと父親が好きなものばかりを好んだ。必要最小限の勉強しかさせなかったので高学年から少し苦労していた。親バカだが、性格は人一倍優しく素直だと思う。その性格を表す2つのエピソードがある。
エピソード1
小学4年生の時、長男が欲しがるNIKEの靴を買い与えた。我が家としてはかなり大きな出費だった。長男もその靴をとても喜び大事にしていた。寝るときには枕元に置き、なかなか外では履かなかった。プレゼントして3,4日後だったと思うが、海外の困っている子どもたちを助けるために古い服や靴を回収するイベントがあった。ちょうど私たち夫婦が教会の用で不在だったところにその回収が来たようである。いらない服や靴と言われても長男には分からない。そしてあろことか長男はお気に入りの靴を差し出してしまった。あとから、「どうして大事な靴をあげたのか」と問い詰める母親に「いらない靴じゃ可哀想。大事な靴だからあげようと思った」と泣きながら応えた。
エピソード2
次男が生まれ4人家族になったが、次男は1歳頃から体調不良が続いた。具合が悪くなれば家から1時間半近くかかる広島市内の県立病院に行く。この日も夜から次男の様子がおかしくなった。いつもなら迷うことなく病院に行くのだがその日は妻が実家に帰って不在。次男を病院に連れていけば長男も同行させなければならない。実は長男はその頃車酔いがあった。助手席に座らないと酔ってしまう。助手席でも調子悪くなることが間々あった。長時間長男を同行させることが良いことなのか悩んでいるうちに次男の様子がどんどん悪化して行く。仕方がないので、既に寝ていた長男を起こして事情を説明し病院に向かった。途中嘔吐する次男が気になり何度も車を止めて後部座席の次男を介抱していた。そんなことを何度も繰り返しているうちに、当時小学1年生の長男が泣きながら後部座席に移動した。危ない、と制した。そして「後ろに座ったら酔っちゃうでしょ?」と言うと「パパはずっと運転して。僕は酔ってもいいの。早く病院に行ってあげないと○○(次男も名前)が可哀想」と泣きじゃくっていた。
今は思春期ということもあり昔ほど自分の気持ちを話さないが、それでも不安になって泣いて電話をして来たり離れて暮らす次男のことをいつも心配していてくれる。そして家族のことをいつも考えてくれる優しい子である。
願い
今日は食事をしないで祈ることにした。家族の誕生日にできることはこれぐらい。とにかく、世の中の価値観ではなく神様に従って生きて欲しい。そのことをひたすら祈った。今は会えないけど、心から誇りに思う大切な子である。
このような素晴らしい子と出会わせ、自分に託してくださった神様に心から感謝したい。
世のすべてのものが激動している。時のしるしは険悪な兆候を示して いる。きたるべき事件が影を前方に投げている。神のみたまは地から引 き上げつつあり、海と陸に次々と災害が起こっている。嵐、地震、火事、 洪水、あらゆる種類の殺人が起こっている。だれが将来を読むことがで きよう。どこに安全があるだろう。人についても、この世についても保 証は何もない。人々は自分の選んだ旗の下に急いで参加している。落ち つかないで彼らは自分たちの指導者たちの動きを待ち、見守っている。 主の現われを待ち、見守り、そのために働いている人たちがいる。もう 一方の種類の人たちは最初の大背信者の統率下に参加している。避ける べき地獄と獲得すべき天国とがあることを全心全霊から信じている人は 少ない。
各時代の希望電子版 p671 オリブ山上で
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