祈ると・・・
いつものように聖書を通読しノートに学んだことを記録して、祈ってからスタートした1日だった。晴れ晴れとした気持ちにはなっていなかったが「神様、今日あなたの救いを見させてください」と必死に祈りながら職場に向かった。雪も強めに降っていたが徒歩で職場に向かった。今日は同じ部屋で仕事をしている方のひとりが休みで、工事の業者さんの対応などをひとりでするように言われていた。今日こそは余計なことを考えずに神様の御心だけを行える1日にしようといつも以上に熱心に祈っていた。
こういう時に限って落胆させる出来事が起こる。今日もそうだった。妻から送られてきた脅迫まがいのメール。昔の自分だったら放置できたかもしれないが、今は心がとても弱くなっているのでこのような攻撃に太刀打ちできない。業者さんの対応をしながら、膝が震え顔から血の気が引いていくのが自分でも分かった。こんなことではいけないと頑張っていたがどうにも震えが止まらない。業者さんに一言断って少し現場を離れた。仕事部屋に戻ると幸い自分しかいなかったのですぐに聖書を開き、必死に祈った。いつもそうなのだ。必死に祈ったり、聖書の真理をひとつ受け取ることができるとその何倍もの勢いで落胆する出来事が起こる。サタンからの攻撃なのか、神様が自分の信仰を試し訓練しておられるのか分からないが、神様のご了解のもとで起きていることは間違いない。
聖書
仕事部屋で与えられた聖書の言葉
聖者は言われる、
「それで、あなたがたは、わたしをだれにくらべ、
わたしは、だれにひとしいというのか」。
目を高くあげて、
だれが、これらのものを創造したかを見よ。
主は数をしらべて万軍をひきいだし、
おのおのをその名で呼ばれる。
その勢いの大いなるにより、
またその力の強きがゆえに、
一つも欠けることはない。
ヤコブよ、何ゆえあなたは、
「わが道は主に隠れている」と言うか。
イスラエルよ、何ゆえあなたは、
「わが訴えはわが神に顧みられない」と言うか。
あなたは知らなかったか、
あなたは聞かなかったか。
主はとこしえの神、地の果の創造者であって、
弱ることなく、また疲れることなく、
その知恵ははかりがたい。
弱った者には力を与え、
勢いのない者には強さを増し加えられる。
年若い者も弱り、かつ疲れ、
壮年の者も疲れはてて倒れる。
しかし主を待ち望む者は新たなる力を得、
わしのように翼をはって、のぼることができる。
走っても疲れることなく、
歩いても弱ることはない。
イザヤ40:25-31
偶然開いた御言葉だが、昨日ヒゼキヤのところを読んでいたので、たまたま開きやすかっただけかもしれない。ヒゼキヤの祈りと癒しの場面のすぐそばにこの御言葉があった。
ヒゼキヤは壁に向かってひとり祈った。しかし自分とは決定的に違うことがある。それは祈りの言葉である。
ヒゼキヤは
「ああ主よ、願わくは、わたしが真実と真心とをもって、み前に歩み、あなたの目にかなう事を行ったのを覚えてください」。そしてヒゼキヤはひどく泣いた。
イザヤ38:3
と祈ったが、自分は「神様の目にかなう事を行ったのを覚えてください」とは口が裂けても祈れない。神様に背中を向け悲しませたことはいくつでも思い出せるが、御心にかなうことをした記憶はない。したことはないが、神様に頼るしか方法がないという状況は、事の大小はあるとしてもヒゼキヤと同じである。
それに対して神様は「わたしを誰だと思っているのか」と言われ、偉大な創造主であることを明示してくださった。辛さのあまり咄嗟に「もう命をとってください」とエリヤのように祈ってしまったことを神様に謝った。
昔、マルチン・ルターの逸話を聞いたことがある。出典も分からないし記憶も曖昧であるが、内容は次のようだったと記憶している。
ルターがある悩みを抱え来る日も来る日も落ち込みうな垂れていた。食事もあまりせずうつむいたり遠くを見つめたりしていた。そんな夫を妻は心配していた。ある日、妻カタリナは礼服を着て出かけようとしていた。その様子に気づいたルターが「お葬式に行くようだけど、どなたが亡くなったんだ?」ときくと「実はあなたの信じている神様がお亡くなりになりましたので葬儀に行ってきます」と返事をした。そこでルターはハッとさせられる。「そうだ、自分の信じている神様は今日も今も生きていらっしゃる」と言って生気を取り戻した。宗教改革に欠かせない存在となった妻カタリナの信仰的なメッセージである。
落胆する経験は、生きて働かれる神様を思い出す祝福なのかもしれない。
何も解決していないし状況も変わらないけど、宇宙を創造した神様が自分を支えてくださっていることを思い出すことができた。落胆させる出来事は「変装して近づく祝福」なのかもしれない。
Above all – Nikita (video lyrics)
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