医者いらず

りんご

毎日職場には車で通勤している。歩いてもいける距離だが何と無く車で行ってしまう。駐車場は職場の前の道を挟んだ向かいにある。が、この駐車場のすぐ後ろがりんご畑。何もわからないうちはりんごの白い花を見ては感動したりりんごの実がつくと喜んでいた。ところがあるとき気づいたのだがりんごにはほとんど毎日のように農薬をかける。本当に毎日のようにかけるのである。自分の車は黒系なのでこの薬が散布されると途端に汚くなってしまう。特別車に気を配っている方ではないがそれでも週に2度洗車をしないと恥ずかしい状態になる。ひどい時は週に4回洗車したこともあった。りんごは医者いらずの食べ物と言われるけれど、こんなに薬を巻いて大丈夫なのかな?と不安になる。青森に来て初めて分かったことである。ちなみに、昔はよく見かけたりんご箱。最近はほとんどがダンボールになってしまったので全く見かけなかったが青森にきてからりんご箱が作られている工場やそれを運ぶ様子などを頻繁に見かけるようになった。まだりんご箱は健在なのだ。

丈夫な人

医者いらずと言えばイエス様の言葉を思い出す。

イエスはまた海べに出て行かれると、多くの人々がみもとに集まってきたので、彼らを教えられた。また途中で、アルパヨの子レビが収税所にすわっているのをごらんになって、「わたしに従ってきなさい」と言われた。すると彼は立ちあがって、イエスに従った。それから彼の家で、食事の席についておられたときのことである。多くの取税人や罪人たちも、イエスや弟子たちと共にその席に着いていた。こんな人たちが大ぜいいて、イエスに従ってきたのである。パリサイ派の律法学者たちは、イエスが罪人や取税人たちと食事を共にしておられるのを見て、弟子たちに言った、「なぜ、彼は取税人や罪人などと食事を共にするのか」。イエスはこれを聞いて言われた、「丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」。
マルコによる福音書2:13-17

当時の徴税人はユダヤ社会からひどく嫌われていた。ローマの手下となり同胞から税金や通行税を取り立てる。この仕事は入札制だったようでローマにいくら収めるかを申告し一番高い金額を提示したものがこの仕事にありつける。最初に提示した金額をローマに収めることさえ怠らなければあとは徴税人の自由になる。税金や通行税をいくらにしようがそこは言い値である。だから法外な金額を提示することもある。敵国を隠れ蓑にして私腹を肥やす徴税人はユダヤ社会から村八分にされた存在である。誰からも相手にされないので徴税人同士、また遊女や犯罪者が友達となる。またユダヤ社会の家は非常にオープンで家の中で食事をしている様子を外から見たり外から中の会話に入ることもできる。イエス様の粗探しをして何とか追い詰めようとする律法学者たちは、ユダヤ社会では忌み嫌われる存在である徴税人や犯罪者たちと食事を共にするのはなぜかと質問した。
その答えが
「丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」
という言葉だった。

残念ながらこの律法学者はイエスのアイロニーに気づく力を持ち合わせていなかった。義人などこの世界のどこにも存在しないことを理解していなかった。

M.R.I.

いよいよ職場に新しいM.R.I.が入ることになった。工事費を含めておよそ1億。後継者のいない院長先生は72歳。どこのリース会社も借金を断ったがそれでもM.R.I.を新調したい院長先生の祈りが届いたのだろう。お金を貸してくれるところが見つかり早速発注した。機種の選定で何故か全くの素人である自分にも意見を求められた。院長先生のこだわりは刺青の人が火傷をしない、ということだった。磁力が増せが解像度も良くなる。しかし刺青の人が火傷をしてしまうようではいけないというのが院長先生の第一条件だった。なぜかこのクリニックを訪れる患者さんには刺青の人が多い。青森は喫煙率が非常に高いという話は聞いているけれど刺青率が高いとは聞いていない。うちのクリニックに限ったことなのだろうか。自分は刺青が大嫌いだし、している人を見ると嫌悪感に近いものを感じてしまう。クリスチャンなのにこの程度の心の狭さなのである。しかし院長の口癖は「イエス様はどのような人も愛されましたから…」である。口先だけの偽善的クリスチャンである自分の姿がどれだけ醜いか、院長先生と一緒にいると嫌という程痛感する。

Take 6 – Come Unto Me | Live in Munich (1990)

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