夢見る人

Dreamer

数日前に、担任したある卒業生から連絡があった。頻繁というほどでもないが週に1度ぐらいのペースでお互いの近況を報告し合い、神様がどのような方であるかを意見交換する。今回の連絡で彼女がテレビに出演するので観て欲しいと言われた。テレビ東京の番組とのことだったので、青森で視聴できるか調べてみる必要があった。が、あらゆる手段を講じて何としても観ることを約束した。テレビ東京といえば、自分が生まれた頃に開局した放送局であり発足当時は「東京12チャンネル」と言われていた。今とはチャンネルの構成が違うだろうが、当時東京は1チャンネルがNHK、3チャンネルがNHK教育、4チャンネルが日本テレビ、6チャンネルがTBS、8チャンネルがフジテレビ、10チャンネルがテレビ朝日、そして12チャンネルが「東京12チャンネル」、所謂テレビ東京だった。それぞれの放送局に個性があったが12チャンネルは比較的マイナーチャンネルだったように記憶している。しかし現在は大ヒット番組を多く生み出している。そのテレビ東京が「Dreamer Z」なる番組を作っている。木梨憲武さんやExile Hiroさんなどが関わる番組で、Z世代からオーディションで選ばれた人をヒーロー、ヒロインに仕立てドラマを作るという番組。そのドラマの内容自体もすごいのだと思うが、そこに至るプロセスでZ世代が自分の夢を叶えるためにオーディションで自分をアピールするのがこの番組の醍醐味である。華々しい女優、男優への道を歩んできた人がエントリーするわけではない。今までの人生で多くの挫折を味わい苦しんだ人が、自分を変えようとこのオーディションにチャレンジしてくる。だからそれぞれの人生で苦しんだ経験を話すので、共感して思わずこちらも涙を流してしまう。実はこのオーディションに、かつて担任した「清水美晴さん」がエントリーしたのである。数千人の中で50人が選ばれ、更にその中から12人が選ばれる。そして今回その12人に選ばれた様子が番組として放送されたのだ。

Z世代

番組名の「Dreamer」は分かるがそのあとにつく「Z」の意味がわからず調べてみた。

196年代から1970年代生まれの人をX世代というらしい。だから自分はX世代である。次がY世代、通称ミレニアム世代とも言われるようだが1980年代から90年代に生まれた人を指す。そしてその後がZ世代。1990年代後半から2000年代に生まれて人の総称。この世代はデジタル技術が発展した社会に誕生しインターネットやオンラインの生活に慣れ親しんでいる。ネット検索で情報収集し主なコミュニケーション手段がSNSであることもこの世代の特徴と言える。警戒心が強く、デジタルの世界に馴染んでいる分リアルな体験に対する憧れも強い、と言われている。この世代の人の中から人を発掘してリアルな夢を実現させようとするのが狙いらしい。実際には、清水美晴さんは間違いなくZ世代であるが、それ以外の世代の方もいるので決してZ世代に限定しているわけではない。

美晴(みはる)さんのこと

彼女が高校3年の時に担任をさせていただいた。それまで12年ほど教頭だったので担任をしたいという気持ちがあったが、その反面その責務を離れる寂しも感じていた。少し落ち込むこともあった時期にこの学年、そして美晴さんを受け持つことができたのは本当に幸せだった。彼女は今でこそ「先生」と呼んでくれるが、生徒だった時は「ひろかず」と自分のファーストネームを呼び捨てにしていた。悪意があるわけではない。親しみを込めてそう呼んでくれていたのだが彼女の過去を知った時に、それを注意することはできなかった。毎朝ホームルームの後に「ひろかず~」と言ってくだらないことを話しかけてくる。そうやって距離感を確かめていないと不安になってしまうのだ。とにかく過ぎるくらい明るくて思いやり深く信仰心篤く模範的な生徒である。多くの重責を任せられていたが決して弱音を吐かず最後まで責任を果たし不撓不屈の精神も随所に見られた。明るさの中には決して見られないが、かなり長い期間学校に通うことができなかった。小学生の頃である。そのような過去を微塵も感じさせない美晴さんを見ていると「人は変われる」ことを確信できた。

本来作曲の方向に進もうと思っていたが諸事情でその道が閉ざされた。その時に胸の内を話してくれたが「でも神様がもっと良い道を与えてくれるよね」と自分に言っていた。わたしは美晴さんに何かをアドバイスするわけでもなくただ彼女の話を聴くだけだった。それから程なくして、彼女が「ミュージカルをやりたい」と言い始めたので、一緒に学校を探した。もともとピアノの実力はピアノ科を受験できるほどだったので問題はなく、そのほかの音楽系の受験科目も問題ない実力を持っていた。コールユーブンゲン、聴音、新曲視唱等々同様であった。あとはダンスや表現が問題だったが、もともとセンスがあるので大学の講習会などを受講することですぐに体得することができた。結局都内の某音大のミュージカルコースに合格し現在もそこで学んでいる。1年ほど前には、自分のおじいさんが苦しい体験の中でイエスキリストと出会ったことを自ら脚本をかき仲間と一緒にミュージカル化して色々な教会で公演した。多くの能力に恵まれている美晴さんだが、彼女は高校時代と全く変わらず「ミュージカルや自分の演技を通してイエス様のことを伝えたい」と今も言っている。

昨日、放送を観たあとで美晴さんと話していたが、今回のオーディションで女優として抜擢されることも素晴らしいけれど一緒にオーディションを受けた人たち全員にイエス様を伝えられたらどれだけ良いだろうね、と言ってみた。あそこに集まる人たちは何かしら心に闇を抱えている人たちである。女優になって夢が叶えば幸せになれるかもしれないが、しかしその幸せもいつか過去の栄光になってしまう。でもイエス様に出会うことができればそれは一生続く幸福となる。そんなことを話していたら、美晴さんは既にそのはたらきをはじめているとのことだった。流石である。

視聴方法

結局自分が青森で「テレビ東京」の番組をどのようにして観たか、といえばTVerを使わせていただいただけのことである。あと数日はこの番組が視聴できるのではないかと思うのでもし興味があったら観ていただきたい。

PCであればここにアクセスし2月20日 #16をクリックしていただければ視聴できる(美晴さんのコーナーは後半、23:20から)。緑色の目立つジャージで出ているのが清水美晴さんである。

ちなみに彼女のお母様が証をされている。こちらも併せて視聴していただけると嬉しい。

第7章 Minako Shimizu【私と神様】キリストへの道「弟子」

 

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