予備校事情
職場には時々医学部進学塾のパンフレットが届く。職場としては殆ど不要なのだが個人的に興味があるので目を通す。以前に「北○○予備校」という学校が各地に学校を展開して話題となったが前職の生徒も数名お世話になった。自分が受験生だった頃には両国予備校が似たような形態をとっていた気がする。生活も含めて管理し徹底した受験指導を行う。いくつか手元に届いたパンフレットもやはり同じようなものだ。それにしても費用がすごい。学費だけで550万円。そのほかの諸費用でおよそ100万円。更に寮費と食費でおよそ150万円。1浪したら800万円である。自分の通った大学にも医学部はあったが、記憶しているのは年間800万円ぐらいだったこと。物価の上昇に伴いこれぐらいが妥当なのかもしれない。しかし、この金額を払える家庭は非常に限られていると思う。この辺から医学部受験が始まっているのかもしれない。
大学事情
現在医学部医学科をもつ大学は82校。国立大学が42、公立8、私立31と防衛医科大学である。合計定員は令和4年で9374名。平成19年(増員前)の定員が7625人だったので1509人増えている。現在は工学系や情報系大学が人気を集めているので若干そちらに流れる傾向はあるものの受験生はほぼ横ばいである。また受験者、進学者ともに女性が増加しているところも注目すべき点かもしれいない。
背景
コロナの影響があった上でのデータなのか、或いは直接的な因果関係は無いのか分からないが医学部に限らず将来に対して資格や技術でチャレンジしようとする姿勢が若者世代にあるような気がしている。「無難」や「でもしか」という言葉の中で育った自分世代は大きな企業や国に抱え込んでもらえれば安全だと思っていた。が、今はそういう時代では無い。大手大企業が倒産したり改組、或いは他社に吸収される時代である。自分の身は自分で守る、という観点から資格や技術の取得習得に向くのは至極当然のことと言える。併せて、コロナが医療を脅かす昨今「何かの役に立ちたい」という思いから医療に志願する若者もいると思う。
医療だけではないが、全ての学生、生徒、児童さんたちが夢をもって将来を考えられることを願い祈りたい。
「わたしは耐え忍んで主を待ち望んだ。 主は耳を傾けて、わたしの叫びを聞かれた。 主はわたしを滅びの穴から、泥の沼から引きあげて、 わたしの足を岩の上におき、 わたしの歩みをたしかにされた。」
詩篇 40:1-2 口語訳
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