木には望みがある

植物の命

職場での仕事内容だがメインは送迎である。透析患者さん、外来患者さんの送り迎えをする。循環バスのように決められたルートを走るのではなく患者さんの自宅に迎えに行き同じ場所に送り届ける。この仕事を始めて半年が過ぎるので大半の患者さんの家は覚えた。送迎の仕事の合間にいくつかやるべき仕事がある。先週からやらなくなったが医院開院当時からのカルテをスキャンする仕事。これは素人目に見ても膨大な量なので10年かかっても終わらないと直感した。能率の悪い方法でスキャンし続けるのかをもう一度質問してみたが、やるとのことだったので無謀とも思える仕事を続けて来たが、しばらく前にスキャンをしないで廃棄処分することが決まったという。半年間の仕事が無駄に終わってしまった。一般からは考えられないが、この職場ではヘッドになるような人が3,4人居てそれぞれが話し合わず思いつきで事を進めようとするのでこういうことが頻発する。33年間組織で働いて来た自分にはあまりにも次元が違いすぎてついて行けないところである。話がそれたが、送迎以外にやっている仕事で結構な労力を要するのが「草取り」の仕事である。これはかなり根気がいるし体力的にもきつい。ただ、自分はこの仕事が大好きである。何故なら、草取りをしている間はずっと神様と対話し祈ることができるからだ。車の運転中も祈り続けているが、あまり祈りに集中し過ぎると危ないので時々は信号も見るようにしている。そうすると祈りが途切れてしまうのである。しかし草取りは祈りながらやってもそれほど危険はない。ただ、やってもやってもすぐに草が伸びてしまう。2日前に綺麗にしたところがうっすら緑色になっている。植物の生命力に圧倒される。

ネブカデネザル

わたしが床にあって見た脳中の幻の中に、ひとりの警護者、ひとりの聖者の天から下るのを見たが、彼は声高く呼ばわって、こう言った、『この木を切り倒し、その枝を切りはらい、その葉をゆり落し、その実を打ち散らし、獣をその下から逃げ去らせ、鳥をその枝から飛び去らせよ。ただしその根の切り株を地に残し、それに鉄と青銅のなわをかけて、野の若草の中におき、天からくだる露にぬれさせ、また地の草の中で、獣と共にその分にあずからせよ。
ダニエル書4:13-15

ダニエルの信じる神様が本物であると認めることもあったネブカデネザル王。しかし一方で自分が築いたバビロニア帝国の素晴らしさに酔いしれることで真の神様を忘れてしまうことも多々あった。そしてこのネブカデネザル王に対して一つの夢が与えられた。王はこの夢の意味が分らなかったのでその解き明かしをダニエルに依頼する。

ダニエルは躊躇しながらも王に促されてその解き明かしをする。その夢はネブカデネザル王自身に対する預言的夢であった。繁栄の後王は気が狂ってしまい獣のような生活を余儀なくされる。国民から見捨てられ獣のように暮らすこと7年の時を経る事を伝えた。そして実際ネブカデネザル王は7年の間野をさまようことになった。

ここでネブカデネザルを象徴する大木を根こそぎ切り倒すのではなく、切り株を地に残しその根が枯れないようにした。ここにネブカデネザル再生の可能性が残った。

ヨブ記には次のような言葉がある。

木には望みがある。たとい切られてもまた芽をだし、その若枝は絶えることがない。
ヨブ記14:7

この7年ののちネブカデネザルは天を見上げて正気に戻った。そして彼の名誉、光栄、王国も戻って来た。以前にも勝る栄誉に包まれたと聖書には書かれている。

神様は人を正しい道に導くため
・罪を示し→悔い改めるなら
・その場から離し
・一人静かに神と交わる時間と空間を与え
・繁栄を回復する

このプロセスでユダヤ人ではなく異邦人を回復しているところも非常に興味深く励まされるところだと思う。

一人一人にまだ可能性がある。再生の希望がある。価値のない自分のような者にその希望を見出してくださることは何と素晴らしいことか。

2021年9月25日 「木には望みがある」 安息日礼拝LIVE配信
(メッセージは22:22より)

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