コラの罪
エジプトを脱出した200万人のイスラエル民族はシナイ山で律法を与えられ、その他幕屋とその中におさめる「契約の箱」等について詳細な指示を与えられた。この箱の中におさめられていたのが「十戒の石版」「マナの入った壺」として「芽の出たアロンの杖」であった。十戒とマナは出エジプトの象徴として理解できるが何故アロンの杖が含まれているのか、聖書をよく読んでいない頃疑問だった。
レビ族にコラという人がいた。聖所における奉仕はレビ族に任されていたがその中でもアロンの子孫だけが祭司になれた。しかしレビ族のコラは祭司職に就きたく、またアロンに対して嫉妬心を持つようになった。モーセとアロンの指導力を批判し仲間250人を集めて反逆を企てる。その後、このことに対して神様が直接裁かれコラとその仲間250人は穴に落ち火で焼かれてしまった。その出来事の後にアロンの杖がでてくる。
主はモーセに言われた、 2「イスラエルの人々に告げて、彼らのうちから、おのおのの父祖の家にしたがって、つえ一本ずつを取りなさい。すなわち、そのすべてのつかさたちから、父祖の家にしたがって、つえ十二本を取り、その人々の名を、おのおのそのつえに書きしるし、 3レビのつえにはアロンの名を書きしるしなさい。父祖の家のかしらは、おのおののつえ一本を出すのだからである。 4そして、これらのつえを、わたしがあなたがたに会う会見の幕屋の中の、あかしの箱の前に置きなさい。 5わたしの選んだ人のつえには、芽が出るであろう。こうして、わたしはイスラエルの人々が、
なたがたにむかって、つぶやくのをやめさせるであろう」。
民数記17:1-5
そして実際にアロンの杖からのみアメンドウの実がなった。
祭司職は、アロンの家に定められたという証拠が、さらに与えられた。神の指 示に従って、各部族はつえを準備し、それに部族の名を書きしるした。アロンの 名は、レビのつえに書かれた。つえは、幕屋の中の「あかしの箱の前に」置かれ た。どのつえからでも芽が出るならば、主がその部族を祭司職に選ばれたしるし となるのであった。その翌日、見よ、「レビの家のために出したアロンのつえは芽 をふき、つぼみを出し、花が咲いて、あめんどうの実を結んでいた」(同・17: 8)。そのつえは、人々に見せたあとで、後世への証拠として、幕屋の中に保存さ れた。この奇跡は、祭司職に関する問題を難なく解決した。
人類のあけぼの電子版 p343 コラの反逆
コラの罪
コラの思想は天使の最高位を求めたルシファーにそっくりである。そしてその性質が自分にもあることを感じる。
コラの滅亡の根底に横たわっていた同じ悪が、なお、存在しているのではなか ろうか。誇りと野心は広く人の心を支配している。そして、この精神は、ねたみ と、最高の地位を求める心を起こさせる。魂は神から離れ去って、無意識のうち にサタンの側に引かれるのである。多くの者、また、キリストの従者であると公 言する者でさえ、自分を高めるために熱心に考え、計画し、努力している。そし て、人々の共鳴と支持を得るためには、あえて事実をもまげ、主のしもべたちを 偽って悪く言い、自己の心のいやしい利己的動機を、彼らの動機であるかのよう に非難するのである。十分の証拠があるにもかかわらず、虚偽をくりかえしてい るうちに、彼らはついにそれを事実であると思うようになる。神が任命された人々 に対する民の信頼を失わせようとしていながら、自分たちは善事を行い、真に神 に奉仕していると思い込むのである。
人類のあけぼの電子版 p344 コラの反逆
隠れた思い
よからぬことを企てれれば、それは周りからもはっきりと分かる。しかし、伝道者や牧師、教師といった人が熱心に働いていたらどうだろうか。またそこに数字が伴えばどのように評価されるだろうか。キリストのため、といいながら心の中には立身出世を思うこともできる。バプテスマ数が多ければ、教会が大きく発展すればそれは評価につながる。どれほど神様のために、と思っていてもコラの精神は人の心に入り込むことができる気がする。
だから常に謙虚でいたい。自分が生きる資格のないもので、イエス様の赦しの中でご計画にしたがって生かされているだけという気持ちを忘れたくない。
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