手紙
昨日、レターパックの配達をしてくださったようだが郵便受けに入らなかったようで不在通知が残されていた。勤務時間が変則的で帰りも遅くなることが多いので再配達ではなく局留めにしてもらい休憩時間に郵便局に取りに行くことにした。送り主は卒業生のMさん。今年で36歳になる主婦である。以前にも書いたが、自分が仕事を辞める直前まで担任をしていたAさんが事情によりこのMさんの自宅でお世話になっている。大学受験を控える受験生だが難病を発症し長期間入院生活を送っていた。今は症状が出ていないが、完治することはない病気なのでまた症状が出れば入院するしかない。病気と闘いながら受験勉強をするには家庭環境が整っていないと言うことで、同じ教会に通うMさんがAさんを引き受けてくださったのだ。本当に頭が下がる。
そんなMさんとAさんがそれぞれ手紙をレターパックに入れてくれた。メールやLINEで連絡をすることが殆どなので手紙など殆どもらったことのない昨今である。それだけにとても嬉しかった。Aさんが昨年のことを手紙に書いていた。留学するつもりで高校を中退したもののコロナで出国できず結局勉強する環境を失ってしまった。自分に連絡をしてくれたのだが、出国できるタイミングを待つ決意をしているAさんに「高等学校卒業程度認定試験」を強くすすめ、結局それに合格したAさん。留学の可能性を待ちながらも日本の大学を受験する資格を得ることもできた。結局国内進学に切り替え現在受験勉強中。2年前にオーストラリアから帰国したMさんが英語を、そして自分が数学を担当することになった。Aさんは殊の外努力家で今も一心不乱に取り組んでいる。Mさんの報告では、先日模擬試験を受けたようだが数学が95点だったとのこと。数学に苦手意識をもつAさんは特に喜んでいたとのこと。この勢いで合格してほしいと思う。
Ink-Ribbon
Mさんは高校2,3年の2年間担任をした。活発で思いやりがあり、少し天然ボケしているところが級友からは慕われ友人関係も非常に円満な生徒だった。彼女の進学についても話し合った。学力レベルも高く狙える大学は沢山あったが、彼女はコンピュータミュージックを学びたく専門学校への進学を希望していた。自分は将来のことを考えると大学の方が良いのではないかと思っていたので、彼女の気持ちが変わることを祈りながら何回も進路に関する面接を行なった。結局彼女の希望通り専門学校に進学した。これがやはり御心だったのだと思う。日本でも音楽業界の仕事をもらうようになり、会社に勤めながら個人的にもビジネスを展開していた。それからしばらくして留学するのだが、彼女には一つの夢があった。それは、やはり同級生の女子生徒とユニットを組んで音楽伝道をすること。「2人」という限られた範囲ではあったが様々な機器を駆使して彼女たちは2人組でやっていくことを決意し活動をはじめた。それぞれに生活環境も変化し活動休止期間もあったが、最近になってまた活動を再開した。最近作ったCDを今日届いたレターパックに入れてくれていた。仕事中だったが早速聞いてみた。心にしみる讃美歌ばかりでとても感動した。Ink-Ribbonというユニット名で活動しているが、これからも更に祝福された音楽活動ができることを祈るものである。
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