ヨハネ

聖書の登場人物

聖書を読んでいるとそこに登場する人物にひきつけられることがよくある。ヨブ記を読んで大きな励ましを受けるがヨブという人物に対して共感に似た感情は起こらない。何故ならヨブは「全き人」だったからだ。全き人は自分とは違う、という先入観がある。逆に罪の縁で孤独を味わい悩んでいた取税人ザアカイには同じ匂いを感じる。また、恐怖に苛まれ苦悩を味わったヤコブやエリヤに共感をおぼえる。登場人物に自分の感情や状況を重ねて読むと聖書が非常に立体的かつ現実的に浮かび上がってくる。

ヨハネ

12弟子の中で最も若く、唯一殉教ではなく寿命を全うした人物がヨハネ。兄ヤコブとともに気性の激しい人物で「雷の子」と呼ばれていた。しかしイエス様との出会い、そしてイエス様による弟子訓練の結果、愛の人と変えられていった。

ヨハネは、のちの経験にあらわれているような美しい品性を生まれつ き持っていたのではなかった。彼には生まれつきのひどい欠点があった。 高慢で、身勝手で、名誉欲が強かったばかりでなく、激しい性質で、侮 辱されると憤慨した。彼とその兄弟たちは「雷の子」と呼ばれていた。 短気、復讐心、批判的精神といったようなものがすべてこの愛された弟 子の中にあった。しかしこうしたすべてのものの下に、天来の教師イエ スは、熱心で、誠実で、愛すべき心を認められた。イエスは彼の身勝手 を譴責され、彼の野心をくじいて、信仰を試めされた。しかしイエスは、 ヨハネの魂が求めていたもの、すなわち、聖潔の美、愛の改変力を彼に お示しになった。

患難から栄光へ電子版p415 愛された弟子

イエス様の訓練方法

キリストに対するヨハネの愛情の深さと熱烈さは、ヨハネに対するキ リストの愛を引き起こしたのではなく、かえってヨハネに対するキリス トの愛の結果生じたものである。ヨハネはイエスのようになりたいと望 んだ。そして、キリストの愛の人間を変える感化力のもとに、彼は柔和 で謙遜になった。自己はイエスの中に隠された。ヨハネは仲間たちのだ れよりも、その不思議ないのちの力に服従した。「このいのちが現れたの で、この永遠のいのちをわたしたちは見」たと、彼は言っている。「わた したちすべての者は、その満ち満ちているものの中から受けて、めぐみ にめぐみを加えられた」(Iヨハネ 1:2、ヨハネ 1:16)。ヨハネ は体験的な知識によって救い主を知った。主の教えが彼の魂に刻みつけ られた。彼が救い主の恵みをあかしした時、彼の単純な言葉は、全身に 満ちた愛により雄弁になった。

患難から栄光へ電子版p419 愛された弟子

愛を土台に

ある保護者から相談があった。高校受験の結果が振るわなかった子どもに対してどのように接し、また励ませば良いのかという質問だった。お子様の性格やご家庭の環境、親御さんの教育方針などを伺った。随所に愛情あふれるご家庭であることが確認できた。

「無理に掛ける声を探さなくても大丈夫だと思います。お子様はお母さんが思っている以上に傷ついているし、お母さんが思っている以上の力でその傷を癒そうとしています。まだまだ子どもですが、一方でお母さんが考えられないぐらい大人に成長しています。ご家庭に、お子様を癒す愛があるので普段通りにしていた方が良いと思います。一言『よく頑張ったね。試験は不合格でもその努力は大合格だよ。自慢の子どもだよ』と声を掛けてあげるだけで十分です」

状況もよくわからなかったので、そんな回答をした。子どもの頑張りを思い出したのだろう、お母さんは泣いていた。

愛情で育てられた子どもは必ず強い子になれる、愛情がなければ子どもは育たない、これをモットーに今まで教育活動を行ってきた。やはり最後まで存続するもの。最も大いなるものは「愛」だと思う。

春の祈祷週 1日目朝の集会 河原久先生

 

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