十二湖

成り立ち

地震が多くなり、すぐにでも南海トラフ地震がいつ起きてもおかしくない状況になってきた。地震は人々の命を奪い家屋を壊し地形を変えてしまう。自分が通っていた大学は非常に大きなキャンパスを有することで有名である。全国各地に校舎があるが自分が通った湘南校舎はキャンパスが平塚市と秦野市にまたがっていた。しかも一番大きな1号館から12号館方面に向けてメインストリートが走っているがそれは有事の際に滑走路に使えるようにと尋常ではないほどの幅をもつ。ところがこのメインストリート、残念なことに地震で大きく陥没してしまったところがある。元々は平らで真直ぐ伸びる通りであったようだが大きく陥没してしまっている。これでは滑走路には使えない。地震の影響で地形が変わることは間々ある事だが、ここ青森にもその影響と思われるものが残っているので先日行ってみた。日本海に出て海沿いを秋田方面に走ると深浦町に着く。白神山地の西側の入り口と言える場所である。ここに十二湖(じゅうにこ)なるものがある。12の湖かと思っていたが実際には数え方にもよるが33ほどの湖(池?)が点在する。中でも有名なのが水面が青く見える「青池」。

ウィキペディアに説明があったので、以下そこからの引用。

十二湖を構成するこれらの湖は、1704年の能代地震による崩山(くずれやま、標高939.9m)の崩壊で塞き止められた川から形成されたのではないかと推定されている。十二湖という名称は広大なブナの森に点在する33の湖沼が、「大崩(標高694m)から見ると湖沼数が12に見える」ということに由来するとも言われているが、詳しくは分かっていない。ただし、偶然にも面積が10,000m2を超える湖沼数は12となっており、面積が1町歩を超える湖沼数も同じく12となっている。近隣にはブナ林が密集し、それらの水分の含有量が多いため、自然の造った水桶あるいはダムのようであり、しかも自然の浄化装置を持つとでも表現できるほどの水質の良い水が各所で湧き出している。海抜約250m付近の台地に点在する湖の総数は約30あり(以下の表を参照)[1]、それぞれ透明度は高い。

大正6年発行の陸軍測量部、5万分の1の地形図には、この地方の特に越口の池周辺を「七ツ池」と記している。現在はこの名称は使用されていない。大町桂月は、十二湖を訪れ「山の中 三十三湖 紅葉かな」という句を詠んだ。

大正11年11月7日から8日、大町桂月はこの地を訪れ、「日暮し山の眺望、湖畔群の幽闇、紅葉の残照など十二湖は天下の奇観である。他日、必ず天下にその名を知られるであろう」と称えた。昭和28年、十二湖は県立公園に指定された。

白神山地

今まで白神山地について全く知識がなかった自分だが青森に来て少しだけその様子に触れることができた。暗門の滝にも行ったが今回の十二湖然り、自然で手付かずの状態になっているところが殆どである。妙な表現だが「自然が露出している」場所と言ったら良いだろうか。まだまだ未開、未知なる場所がたくさんあることを思わせる場所である。白神山地についてもウィキペディアの紹介があったので引用させていただきたい。

白神山地(しらかみさんち)は、青森県から秋田県にまたがる山地帯の総称。 屋久島とならんで1993年(平成5年)12月、日本で初めてのユネスコ世界遺産(自然遺産)に登録された[1]。 そこには「人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布」(世界遺産登録理由)と記されている。白神山地の名称は、昭和29年発行国土地理院地勢図で使われている。また、世界遺産登録以前には弘西山地(こうせいさんち)とも呼ばれていた。全体の面積は13万haでそのうち約1万7千ha (169.7km2) がユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている[1]。青森県側の面積はそのうち74%の126.3km2を占め、残る43.4km2は秋田県北西部にあたる。なお、白神山地は法隆寺地域の仏教建造物、姫路城、屋久島とともに、1993年、日本で最初に世界遺産に登録された。
白神山地は、世界遺産登録地域の外側にも広大な山林を持ち、通常は、登録地域外も含めて呼ばれることが多い。その中でも特に林道などの整備がまったく行われていなかった中心地域が世界遺産に登録されている。
世界遺産地域は、中央部の核心地域と、周辺の緩衝地域に分かれ、これらの地域は世界遺産登録時より開発を行わず、現状のまま保護されることになっている。従って、これらの地域には遺産登録以前からあった登山道以外には道はなく、今後も恒久的に整備されない予定である。特に核心地域には道らしい道はない。また、青森県側の核心地域に入るには、事前、あるいは当日までに森林管理署長に報告をする必要がある。秋田県側の核心地区は原則的に入山禁止である。核心地区は林道すらないので、そこを踏破するには極めて高度な技術を必要とする。世界遺産に登録されてから、核心地区での遭難事故もあり死亡者も出ている。
世界遺産登録地域は、登録前後に禁猟区に指定されている。漁を行うには漁業協同組合と森林管理署長の許可が必要である。なお、漁業組合はここを通年禁漁としている。だが、自然の資源を必要なだけ利用してきたマタギによる狩猟も禁止されたことから、禁猟によりマタギ文化が消失するという批判も存在する[2]。
自然保護のために、核心地域への立ち入りを全面的に禁止すべきかどうか、あるいはまた、かつてのマタギなどのように、そこで生活の糧を得ていた人たちまで規制する必要があるのかどうか、議論はかみあっていない。

ブナ(橅)の木は従来、椎茸栽培以外にはあまり役に立たない木であったために伐採を免れたと言えるであろう。ブナはたくさんの小さな実を付けるために、果樹と同様に寿命が短く、寿命は200年ほどであると言われている。自然に放置して倒れたブナは他の樹木や生物の生存に欠かせない栄養分を供給する。白神山地のブナの原生林は樹齢の若いもの、大木、老木、倒壊し朽ちたものまであらゆる世代が見られる。もちろんブナだけでなく、カツラ、ハリギリ、アサダなどの大木も見られる。

白神山地は、名勝地のような美しい高山植物や雄大な景色を眺められる場所はあまり多くはない。眺望がよい場所や高山植物が咲いている場所に行くためには、それなりに苦労をしなければならない。世界遺産の登録は、観光地であるからではなく、このような人為の影響をほとんど受けていない原生的地区が広大に広がっている場所が世界的に珍しいためである。

白神山地の中で特に眺望がよい場所は、白神山地に詳しい登山家の根深誠は、順番に天狗岳、小岳、二ツ森、白神岳をあげている。

白神山地は現在でも少しずつ隆起している地形で地盤が弱く、崖崩れが多発している。そのため、林道をつくっても崖崩れのために不通になってしまう場所が多い。また、冬期間は半年も雪に覆われる。そのため、大規模な林道建設を行うことが難しく、結果的に原生林が残されることになった。

十二湖のほんの一部を動画にしてみた

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