事業所
沖縄生活も3週間目に入った。相変わらず生活は安定していないがそれでも少しずつ慣れてきた。とにかく移動手段の殆どが徒歩なので、散歩好きとはいえ沖縄の日差しに閉口している。今日はとあるホームセンターに行く計画を立てた。妻におよその場所を教えてもらいいざ出発したがなかなか到着しない。でも見覚えのある風景なので道は間違っていないと確信しひたすら歩いた。結局7kmほど歩いてやっと到着したが目的のホームセンターではない。「メイクマン」に行きたかったのだが着いたのは「カインズ」だった。カインズは先日来ており目的の物がないことを確認していた。それで「メイクマン」に行きたかったのだが到着できなかった。いつものようにiphoneのマップを見ればなんでもないことだったのだが、今日は散歩道の風景や途中のお店に気を取られマップアプリを使っていなかった。あとで調べてみると「メイクマン」は家から2kmも離れていない。妻の説明をきちんと聴いていなかったのがいけなかった。
沖縄に来てからこれまでに数カ所の「放課後デイサービス」事業所を見学させていただいた。この世界に興味がありどのようなことをしているのかを実際に観てみたかった。
沖縄の現状
放課後デイサービスは今から10年ほど前、2014年から始まったものである。発達に支援が必要な未就学および就学児童生徒に対する「療育」を行うものである。特別支援学級、特別支援学校とは違い放課後に通うケースが多い。未就学児に対する支援を「児童発達支援事業所」と呼び就学児童が通う事業所を「放課後デイサービス」という。現在沖縄県にはこれらの事業所がおよそ100箇所ある。自分はまだ数カ所しか見学していないが、事業所によってその性質や方向性、療育の方法も様々である。特にプログラムを持たず児童の欲することに対応する所、運動を軸として発達を支援するところ、学習にも力を入れている所等々。それぞれに工夫している様子がうかがえた。
保護者からの相談
先週、違うタイミングでふたりの保護者から相談を受けた。小学生のお子さんをもつお母さんで放課後デイサービスを利用している方々である。おふたりはたまたま別の放課後デイサービスを利用してが同じようなタイミングで「退所」を促されたとのことでその相談だった。こちらは放課後デイサービスの実情も分からないので話を聞くだけでアドバイスは全くできなかった。
しかし、軽い違和感が残った。これは自分が「教育畑」出身だからもつ違和感なのかもしれない。そして「放課後デイサービス」で提供するのは「療育」であって「教育」ではないことを理解していないために持つ違和感なのだと思う。実際におふたりのお子様にも会わせていただいた。いくつかの個性と特徴があることは直ぐに分かったが、このような児童にこそ適切な教育が必要であることを強く感じた。が、「大声を出す」「指導に従えない」などの理由で「退所」を促されたようだ。
実際、放課後デイサービスには「児童発達支援管理責任者(自発管)」や「児童指導員」「保育士」は必要だが「教員」は開設に必要ではない。また、利用料金のおよそ9割が公費で賄われるため利用者の自己負担はおよそ1000円前後(750円~1200円ぐらい)。事業所開設を支援する会社も存在し、その謳い文句は「公費から支払われるので必ず儲かります」のように教育とは違った側面が強調されることもある。
子どもの気持ち
放課後デイサービスを利用する児童生徒さんたちはどのような気持ちなのだろうか。自分が周りの子と違うことを意識させられ、自分が居てはいけない存在だと思ってしまうことはないだろうか。周囲が勝手に「この子にはこれが必要」「この子にはこの環境が幸せ」と決めつけてはいないだろうか。子どもの能力がどれほど凄いかを理解しないで檻の中に閉じ込めてしまってはいないだろうか。そういうことがとても気になる。
宜しければこちらのクリックもお願いいたします
↓↓↓↓↓↓↓