保護者

教員を育てる

教員になるための第一歩として大学で教職課程を履修し単位を取得しなくてはならない。自分も大学で教職課程を履修したが科目が増えるのでなかなか大変だった。特に「地学実習」なるものがありこれは大学1年か2年の夏休みを利用して行われた記憶がある。教育心理学は割と実践的で興味深い勉強であったことを思い出す。が、実際現場に出てみると大学で学んだこと以上のスキルが要求される。当然である。大学を出た程度の知識やスキルでは太刀打ちできない。現場で色々な問題に直面しながら学んでいくしかない。その時に、教科書や先生となってくださるのが「生徒」であり「保護者」である。今まで多くの保護者、生徒に関わっていただき育てていただいた。そしてそれらの方々から今でも連絡をいただき励まされたり、逆にアドバイスを求められたりしている。

保護者

高見知佳さん。自分たちの世代では有名な芸能人であるが、かつての保護者であった。学校見学に来られた際、自分が対応させていただいたこともありその後も色々とお話しさせていただく機会に恵まれた。今日のニュースで高見さんが地元愛媛から参院選に出馬されることが報じられたが、相変わらずアグレッシブに活躍されている様子に励まされる。沖縄にある系列の中学校から広島の高校に入学を希望され受験生本人とご両親で見学に来られたのがはじめだった。ご主人は沖縄県内でも有名なレストランを経営し、高見さんは主婦として働く一方でご実家の愛媛に帰り介護生活をする二重生活を送っていた。お忙しい中にあって、いつも子どもに対する優しい愛情の眼差しは変わりなく息子さんの様子が気になればいつでも愛媛や沖縄から駆けつけて来られた。

もう一人の保護者について触れておきたい。かつて担任をさせていただいたその生徒はとても真面目で優秀で明るく周囲の模範であった。自分の進路についていつも相談に来ており、また何か悩みがあれば何でも屈託無く話してくれる。その明るさからは全く想像できないが、彼女はかつて不登校で苦しむ時期を過ごした経験がある。その時に話も面白おかしく話してくれる。そして彼女がいつも悩み苦しむ時、ご両親が寄り添ってくださったことを嬉しそうに教えてくれる。彼女が入学する前にお兄ちゃんも高校生として在学しており、更にお母様は母校の後輩でもあるため自分もこのお母さんをよく知っていた。彼女を担任するようになって頻繁にこのお母さんと連絡を取るようになったが、お母さんのひたむきな信仰やどのような状況にあっても神様を信じ続ける姿勢に多くのことを学ばせていただいた。このお母さんが、オンラインで行われているキリスト教の講演会でお話をしているので視聴して欲しいと娘から連絡があった。実はこの連絡がある前から、YouTubeで既に視聴していた。とても感銘深く聴かせていただいた。

卒業式

今日からかつての職場である高校は「卒業プログラム」に入る。今日が「卒業献身会」明日が「卒業礼拝」そして夜には生徒会が今までの思い出を振り返ってくれる「ハイライト」、さらに日曜日が「卒業式」となる。色々な評判が耳に入ってくるが、今の先生方は生徒や保護者からきちんと学んでいるかな。そうだといいのだが。教員という仕事を「教える仕事」と勘違いしているうちはまだまだである。生徒や保護者を導く仕事だと思い、いつも何かを判断し示唆を与えようとする教員が多くいた。でも、本当は誰よりも耳を澄まして生徒と保護者の声を聴く人、そして聴くだけでなくそこから学ぶ人・・・これが教員だと思う。その教えてくださる生徒や保護者が毎月お金を支払ってくださる。教員は学びながらお金もいただいて仕事をしているのだ。だからもっと謙虚に。もっと謙遜に。

Minako Shimizu【私と神様】キリストへの道編

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