使徒行伝
聖書通読も今日は使徒行伝22章までを読んだ。一昨日から使徒行伝に入ったが、ここは色々なことを考えさせられるところである。またとても懐かしい思い出に浸れるところでもある。読んでいて心が高鳴るのを抑えるのが難しくなることがある。使徒行伝は別名「聖霊行伝」とも言われ、聖霊様のお働きが凄まじく展開される。読んでいるだけでその場に引き込まれて行くような気持ちになる。イエス様の十字架までとても頼りない信仰しか持てなかった使徒達がイエス様がいなくなり、聖霊様を受けることで全く別人に変わってしまう。エルサレム会議の様子をイエス様がその場に人間のお姿でいらしたら感激して涙を流されるのではないだろうか。よくもここまで成長した。いや、成長させてくださる聖霊様が共にいることの素晴らしさを痛感する。
中学時代
全寮制ミッション系の学校に通っていたのだが、座学の中には「聖書」という科目がある。教科は「宗教」。中学1年が主に旧約聖書、2年が新約聖書(福音書中心)、そして3年が「使徒行伝とパウロ書簡」を学ぶ。自分が生徒だった頃の先生といったら、聖書に出てくる人物のような人がたくさんいらした。校長先生を見ると「アブラハムってこういう人だったのかな」と思ったし、国語の先生はルツに見えた。そして3年の担任をしてくださり「聖書」を教えてくださった近藤淳(まこと)先生は正にパウロそのものだった。個人的なつながりで言うと、小学生の頃から市民ラジオや電子工作に興味があった自分は中学に進学して近藤先生に出会ってその方面に更なる興味を持つようになった。アマチュア無線の講習をしてくださり無線局を開局したのが中学2年の時だったが、開局のノウハウは全て近藤先生が教えてくださった。その後も無線の上級資格を撮り続け中学3年では電信(モールス信号)で海外と交信できるようになっていた。
先生は若い頃アメリカに留学していらしたが、お金がないので自分で広告を作り「日本の著名庭師きたる」という触れ込みでご家庭の庭を綺麗にする仕事をして学費、生活費を稼いでいたそうだ。庭師の仕事を日本でしたことは全くないらしい。動かない車を払い下げてもらいそれを修理して乗っていたらしい。グリーンカードの申請とある旅行の出発日が重なり飛行機に間に合わなくなった時にも航空会社に直談判して飛行機を1時間とめたという逸話もある。家や小屋を作ることなど朝飯前でなんでも自分で作ることができる。そして何よりも篤い信仰を持ちパウロをこよなく愛するバイタリティー溢れる先生であった。この先生の「使徒行伝」の授業を聞いているだけで、今すぐ伝道旅行に出かけたくなった。近藤先生と国語の船井先生(旧姓)の影響で、毎朝5時から聖書研究をクラス全員ではじめた。朝から男女が集まることはできないので、各寮で聖書研究をする。そこに先生が毎朝訪問してくださるのだ。
自分が預言者の学校にこだわりのは、こういう先生に出会い、そしてたくさんの模範を示していただいたからだ。残念ながらこの頃の先生方の多くは亡くなってしまった。尊敬する近藤先生も自分が赴任した当時は一緒に働かせていただいたが5年ぐらいの後「肺気腫」を患い若くして亡くなってしまった。一つの時代が終わったことを感じた。
パウロ
使徒行伝、そしてパウロのことについて書きたいことは過ぎるくらい沢山ある。が、中でもパウロが雄弁に証をするところが大好きである。超エリートの道を歩んできたパウロが、まるで自分を恥ずかしい者のように語り、更に自分がどれだけ神様から愛されて来たかを懺悔するかのように証する潔さが大好きなのである。
6旅をつづけてダマスコの近くにきた時に、真昼ごろ、突然、つよい光が天からわたしをめぐり照した。 7わたしは地に倒れた。そして、『サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか』と、呼びかける声を聞いた。 8これに対してわたしは、『主よ、あなたはどなたですか』と言った。すると、その声が、『わたしは、あなたが迫害しているナザレ人イエスである』と答えた。 9わたしと一緒にいた者たちは、その光は見たが、わたしに語りかけたかたの声は聞かなかった。 10わたしが『主よ、わたしは何をしたらよいでしょうか』と尋ねたところ、主は言われた、『起きあがってダマスコに行きなさい。そうすれば、あなたがするように決めてある事が、すべてそこで告げられるであろう』。 11わたしは、光の輝きで目がくらみ、何も見えなくなっていたので、連れの者たちに手を引かれながら、ダマスコに行った。
12すると、律法に忠実で、ダマスコ在住のユダヤ人全体に評判のよいアナニヤという人が、 13わたしのところにきて、そばに立ち、『兄弟サウロよ、見えるようになりなさい』と言った。するとその瞬間に、わたしの目が開いて、彼の姿が見えた。 14彼は言った、『わたしたちの先祖の神が、あなたを選んでみ旨を知らせ、かの義人を見させ、その口から声をお聞かせになった。 15それはあなたが、その見聞きした事につき、すべての人に対して、彼の証人になるためである。 16そこで今、なんのためらうことがあろうか。すぐ立って、み名をとなえてバプテスマを受け、あなたの罪を洗い落しなさい』。
17それからわたしは、エルサレムに帰って宮で祈っているうちに、夢うつつになり、 18主にまみえたが、主は言われた、『急いで、すぐにエルサレムを出て行きなさい。わたしについてのあなたのあかしを、人々が受けいれないから』。 19そこで、わたしが言った、『主よ、彼らは、わたしがいたるところの会堂で、あなたを信じる人々を獄に投じたり、むち打ったりしていたことを、知っています。 20また、あなたの証人ステパノの血が流された時も、わたしは立ち合っていてそれに賛成し、また彼を殺した人たちの上着の番をしていたのです』。 21すると、主がわたしに言われた、『行きなさい。わたしが、あなたを遠く異邦の民へつかわすのだ』」。
22彼の言葉をここまで聞いていた人々は、このとき、声を張りあげて言った、「こんな男は地上から取り除いてしまえ。生かしておくべきではない」。 23人々がこうわめき立てて、空中に上着を投げ、ちりをまき散らす始末であったので、 24千卒長はパウロを兵営に引き入れるように命じ、どういうわけで、彼に対してこんなにわめき立てているのかを確かめるため、彼をむちの拷問にかけて、取り調べるように言いわたした。 25彼らがむちを当てるため、彼を縛りつけていた時、パウロはそばに立っている百卒長に言った、「ローマの市民たる者を、裁判にかけもしないで、むち打ってよいのか」。 26百卒長はこれを聞き、千卒長のところに行って報告し、そして言った、「どうなさいますか。あの人はローマの市民なのです」。 27そこで、千卒長がパウロのところにきて言った、「わたしに言ってくれ。あなたはローマの市民なのか」。パウロは「そうです」と言った。 28これに対して千卒長が言った、「わたしはこの市民権を、多額の金で買い取ったのだ」。するとパウロは言った、「わたしは生れながらの市民です」。 29そこで、パウロを取り調べようとしていた人たちは、ただちに彼から身を引いた。千卒長も、パウロがローマの市民であること、また、そういう人を縛っていたことがわかって、恐れた。
使徒行伝22:6-29
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