ペテロ

人を変える力

人が変わることは最大の奇跡だと言われる。今まで高校生に向き合いことが多かったので、人が変わるのは決して不可能ではないし、大きく変化する様子を何度見て来た。だから、人の心が変わることが奇跡だとは思っていなかったが、自分の家族を含め職場の大人を見てやはり心が変わることは奇跡なのかもしれないと思うようになって来た。

旧約聖書に「ヨナ」という預言者が出てくる。彼は神様から「ニネベ」というアッシリア帝国の首都になったこともある大都市で伝道することを命じられるがそれを拒み勝手に「タルシシュ」に行き先を変更してしまう。乗った船が大嵐に遭い自責の念にかられ船から自分を海に投げ捨てるよう願う。躊躇するもそれ以外の方法がないと判断した船員たちがヨナを海に投げ込むと大嵐は嘘のように静まった。一方ヨナは大魚に飲み込まれそこで3日3晩を過ごすことになった。ヨナは心を変えられ、魚から吐き出され当初の目的地である「ニネベ」に赴き神様の裁きが近いことを忠告、警告して歩き町中の人々が改心するという話である。

ペテロ

今日の聖書通読の箇所が使徒行伝12章~21章だった。使徒行伝は別名「聖霊行伝」と言われるほど、聖霊なる神様が存分に働いてくださる記述に溢れており読んでいて心が踊るところである。またパウロ(サウロ)の猪突猛進の働きが随所に表現されており「神様さえいてくだされば決して不可能はない」と心の底から思わされるのもこの使徒行伝の特徴だと思う。しかし、よくよく読んでみると、多くの場所に「ペテロ(ペトロ)」の名前がたくさん出てくる。ガリラヤの漁師で弟アンデレとともにイエス様からの召命を受ける。イスラエルを旅行した時に「ペテロの家」と言われる場所に行った。上物は既になく家の土台があるだけだったがかなり広い家だった。もしもその場所が本当にペテロの家だとしたら、今でいう網元のような立場だったおではないかと思わされる。おっちょこちょいで、短気。でしゃばりで自分こそがこの弟子集団をまとめていると思い込んでいる人物であった。実際、聖書の記述だけを読む限りリーダー的な存在だったと言える。ヤコブやヨハネと共に「変貌の山」事件に同行させてもらったり、イエス様の逮捕劇の時には短気と正義感からマルコスの耳を切り落としてしまう。イエス様のその後が気になり、危険な中人々とともに焚き火で暖を取っている時に「お前もあのイエスと一緒にいた奴だ」と言われるとそれを頑なに否定した。そのようなことが夜明けまでに3度あった。イエス様の預言された通りのことが起こった。自分の不甲斐なさに失望したペテロはひどく落ち込み、真の弱い自分に正面から向き合わなくてはならなかった。そのようなペテロが使徒行伝になると全くの別人のように活躍している。

「あなた方はエルサレムを離れず…」と言われたイエス様の言いつけを守りエルサレムにとどまり弟子集団のリーダーとして皆をまとめた。ヤコブがエルサレム教会のリーダーになるとペテロはエルサレムを離れ各地を巡回するようになる。ヤッファでは「タビタ」という少女を生き返らせ、カイザリアではコルネリウスという百人隊長をキリストに導いた。その他各地を巡り病人を癒すなど多くの奇跡を行った。

なるほど、確かにイスラエル旅行をしている時にユダヤ人に聞くと彼らはキリストを否定するがペテロのことは認めていた。あのお調子者でおっちょこちょい、考えなしに行動する、短気なペテロは使徒行伝にはもういない。見事に変えられている。

人を変えるもの

3年半、イエス様と一緒にいたことがペテロを変えたのだろう。イエス様のご品性がペテロを導いたのだと思う。が、一方でほぼ同じ期間一緒にいた「イスカリオテのユダ」は違った。では、ペテロを変えたのは何だったのか。自分にはよくわからないが、もしかするとイエス様の眼差し、視線ではないだろうかと思う。ペテロは何度となく決定的な場面でイエス様と視線がぶつかっている。ペテロが荒れ狂うガリラヤ湖を歩きたいと言った際「こちらに来なさい」と言ったイエス様の眼差し。ペテロの裏切りを預言した時も、ペテロを譴責することなくどこか悲しそうだが深い同情に満ちた眼差し。そして「ペテロ、私を愛するか」と言われたときのイエス様の詰問ではない深い愛に満たされた眼差し。こう言った眼差しがペテロの心に深い印象を与えていたのではないかと考える。

自分も毎日カルバリーに目を向けさせてくださいと毎朝悔い改めの祈りをしているが、カルバリーにはペテロを変えたイエス様の眼差しがある。その眼差しを心に刻んでいたい。そして毎日、毎瞬間その眼差しを思い出したい。

「十字架の刑、その場でのイエスの言葉」 河原 久牧師 秋の講演会 第13回

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