ベニー・ヒン
彼のことを知るようになったのは30年程前のことである。当時日本国内では(もしかしたら世界的なムーブメントだったのかもしれない)聖霊の神様を強調する運動がプロテスタント教会のある教派から起った。そしてそれは日本中を「聖霊運動」の方向に導く動きであったように思う。ハーザーなるキリスト教雑誌も多く販売されそこには世界中の聖霊運動について紹介されていた。自分もこの動きに影響を受けるところがありいくつかのリバイバル集会に参加した。当時広島に住んでいたので関西地区で行われるベニー・ヒン師に参加した。「聖霊に倒される」ことがとても流行って(?)おり聖会の最後には聴衆を壇上に招き一人ひとり聖霊の力によって倒していく。それだけではない。数千人の会場に向かって「タッチ」と言うと多くの人がその場に倒れた。自分は何の力も感じることはなく勿論倒れることもなかった。その時は「自分は不信仰な人間だから倒れなかったのだ」とずっと思っていた。また一方で倒れている人たちが倒れながら笑ったり、異言のような言葉を語るのをみて「本当なのかな?」と疑いの目でも見ていた。彼らは一定時間倒れているがしばらくすると自分の意志で立ち上がり再度ベンチに腰掛ける。これには何とも言えない違和感を感じた。
後にこのベニー・ヒン師が詐欺師として訴えられ多くの批判を受けるようになったわけだが彼の甥であるコスティー・ヒンがその内情を公表した。コスティン氏は壇上でベニー・ヒン師が「聖霊の力」と言って倒す人たちを支える「キャッチャー」という仕事をしていた。そしてそこでは聖霊による癒しなど一切起きていないことも明かした。更にベニー・ヒン師の「献金」を強要することや、その利益でプライベートジェットを所有していることなどを明らかにした。かなり長い文章なので興味があれがこちらを参照していただきたい。
真理の探究
現在、深刻な悩みを抱えている。ある人にとってはどうでも良いと思われるかもしれないが自分に通っては重大な問題である。実は勤務先の院長先生の聖書理解が自分の所属する教団の教理と異なるのである。それもかなり重要な部分に相違がある。勿論教団教派や教理が人を救うのではないことを理解している。が、院長先生は自分の考え(教団の教理とは違った教え)を本にして配っている。今は買えなくなっているが以前はAmazonでも取り扱っていた。現在も自分の考えに傾倒する人を得ようと躍起になっている。別の側面からみると、この医院は恐らく有床診療所の中でも考えられないほどの利益を上げていると思う。具体的な数字も把握しているがそれは伏せるとして、他の個人経営有床診療所より収入があるといえる。しかし、残念なことにそのほかのお金にならない事業を好き好んでやるためにそちらに医院の収益が回ってしまい、毎月給与を捻出するにも苦労するような経営をしている。今は殆どなくなっているようだが、少し前は業者さんにお金を支払うことができず、それを無視し続けていたという。業者さん(MR)は会社と支払わない当院との板挟みになり会社をくびになったという。最後に「クリスチャンがこういうことをする人たちだとは知りませんでした」と泣きながら訴えて去っていったという。しかし院長先生は非常に穏やかで怒らず誰に対しても丁寧に接することができる。これが何とも理解できないところである。いずれにしても、自分は今この医院で働くことが果たして神様の御心なのかと毎日祈りながら問いかけている。生活のため、と割り切ればよいのか。実際ここを辞めたところで次の仕事はない。路頭に迷い子どもたちの教育費を送ることもできなくなってしまう。何が真理なのか、よくわからないままでいる。
真のリバイバル
枯れたような人生になってしまったが、できればこの命をイエス様のために使っていただきたいと常に思っている。災害などで尊い命が失われていく報道に接するたびに「自分は神様を信じているのでご再臨を待ちながら死ぬことができます。しかし神様を知らない方々がイエス様を知らないまま亡くなることは神様の御心ではないはずです。どうかこれ以上神様を知らない方々の命をとらないでください」と祈る。終末時代に今まででは考えられないような規模のリバイバルが起こると信じている。できればその時に備えて今の自分を用い欲しいと図々しくも考えている。エゼキエルの見た幻では枯れた骨がくっつき肉が盛り上がり神様の息により死んだ者が生きたものになる。同様に死んだと見えるキリスト者たちがもう一度用いていただける日が近いことを確信している。
ハーベストミニストリーの中川健一先生という方がおられる。先生は時々メッセージの中で「真のリバイバルは信徒たちの個人的な聖書研究から起る」と仰っている。その通りだと思う。聖霊によって倒されることもあるいはあるかもしれないが、その部分だけが切り取られて根拠のないムーブメントから始まるリバイバルは本物ではないと思う。何が真実なのか、真理を求め続け神様の御心だけを行える存在になりたい。
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