事故
また胸の痛む事故のニュースが入ってきた。有限会社知床遊覧船の所有する「Kazu1」なる船が遊覧観光中に浸水沈没したとのこと。4月23日(土)午後のこと。船には乗員乗客合わせて26名が乗船していたが救助活動は高波荒天のため思うように進まず、4月25日11:20の段階で26名のうち11名を発見するもその全ての方が亡くなったとのこと。お子さんもおり本当に痛ましい事故になってしまった。
当日は波も高く周りの観光船船長からも「今日はやめておけ」と忠告を受けていたが出航した。
知床観光船は「自然豊かな知床」を船で観光するもので熊、イルカ、トド、シャチ、クジラ、ケイマフリなどの生物やカムイワッカの滝、カシュニの滝などを見学する。行ったことがないのでネットで調べただけだが写真を見ただけでも絶対に行きたい、乗りたいと思う。好天ならば本当に美しいものをたくさん見ることができるのだろう。
事情
この地域には似たような名前の別会社が多数あるので今回の事故で勘違いされることもあると思う。有限会社知床遊覧船は以前に従業員が社長と考えが合わず5名が一斉に会社を辞めるということがあったようだ。これがきっかけで深刻な人員不足に陥っていた。その頃船舶免許をやってきたのが今回Kazu1を操舵していた豊田船長らしい。スキルが身につかないうちに船長として出航させ、過去には座礁したこともあったという。勝手な憶測だが、桂田社長は「しれとこ村」も経営しておりコロナの影響でかなり経営が逼迫していたのではないかと想像する。世の中にはコロナで潤った人もいるが多くの人が犠牲を強いられ会社や自営業の倒産や廃業に追い込まれた。実は自分の仕事場である医院はコロナのための助成金が交付され、更に村で唯一の医院ということでワクチン接種を一手に引き受けたおかげで予定外の収入があった。それぞれに事情があるので、誰が悪いとか誰の責任だとかなど周りが判断できることではない。そもそもネットを検索して出てきたニュースなので正確なのかすら分からない。とにかく失われた命のこと、特にその中にお子さんがいたことにやはり心が痛む。
あの方がいれば
北海道には何度も行っているが観光をしたことは殆どない。観光といったら函館の朝市と三浦綾子記念文学館ぐらいなもの。それでも鉄道好きな自分にとっては北斗に乗れるだけで満足。北海道の自然など一度も堪能したことが無い。青森に来て思ったのが自然界の雄大さ。今までたくさんの美しい自然界を見て来たが東北のそれはスケールが違う気がしている。北海道のことは分からないが、更に大きなスケールの自然があるように思う。そしてその自然界の美しさと共に脅威も地元の方は熟知しているのだろう。
福音書の中にも船が嵐によって沈没しそうになる場面がでてくる。一度はイエス様が乗っていらした。そしてもう一度はイエス様はガリラヤ湖から漕ぎ悩んでいる状態を眺めていた。状況は少し違うがいずれもイエス様が波を静める。自然界を従わせるのである。プロポーズを計画していた人が乗っていたとも聞いたが、もしもイエス様が・・・。いや、それでもイエス様はその場所におられたのだろう。
【独自】知床観光船 去年も「座礁事故」・・・船長は“涙で謝罪” 乗船者語る当時の様子【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年4月25日)
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