叩き上げ

現場を知る

昨日も投稿したKDDIと台風のニュースがネットで報じられていた。収益をあげながら十分な備えができていなかったことに対して「対応の甘さ」を指摘する声が大きいようだ。その一方で高橋社長に対する評価についても報じられていた。自分はこの記者会見(謝罪会見)を観ていないのでどのようなものかは分からないが多くのコメントから内容や社長の対応が理解できた。

・KDDI通信障害の記者会見、技術的な話を理解している記者(フリーランス含む)は概ね理性的な質問と受け答えに終始していたが、理解できていない記者がなぜか居丈高に質問する傾向にあるという知見を得た

・記者会見といえば、弁護士、側近に聞きながら代表が話す。というイメージ。この社長すごい。1人で説明し、質疑応答している。ちゃんと把握して話してる。日本の企業でこれだけできる社長は、どれほどいるのだろうか。

・技術者の端くれとしてKDDIの会見を見ていたが、KDDIに対する好感度がかなり上がった。幹部があらゆる質問を打ち返せているし(なにより驚いたのは社長がiOSとAndroidの仕様差分に言及した点)、慌てふためいたり助けを求めたりするシーンがまるでない。

1961年、滋賀県大津市出身で横浜国大工学部を卒業後京セラに入社。その後出向で第二電電(現KDDI)に異動。技術畑一筋に2001年からインターネットビジネスを牽引した。2016年から副社長、2018年から社長に着任。長年技術畑の現場で研鑽を積んだ経験が大きく、前述の通り技術的な質問にも自らの言葉でできるだけわかりやすく説明していたという。やはり現場を知っている人というのは違う。

昔の記憶

状況は違うが、20年程に経験したことを思い出す。当時、教員をしていた学校で「集団食中毒」が発生した。最初に断っておくが後の調べで学校の食堂が原因ではなかった。ある人が持ち込んだと思われる「サッポロウイルス」なるものが感染爆発を起こしていたことが分かった。食中毒の症状が出ればすぐに保健所に連絡をしなくてはならない。勿論それを行ったが、どこから聞きつけるのかマスコミが取材を申し込んできた。当時の校長であったA先生は何故か自分に「どうしたら良いかな?」と相談してきた。この先生のおかげと影響で先生と同じ物理の教員になった自分である。高校生の頃から友人や兄弟のように関わらせていただいてきた。お互いのために祈り励まし合う関係だった。このA校長先生、既に亡くなっているが今でも自分に影響を与え続けている存在である。いつも明るいA校長先生が流石に俯いていたので「先生、取材は1社だけにしましょう」「文字ではなくテレビで放送してくれる1社を選びましょう」と助言した。結局NHKを選んだ。その日のうちにカメラクルーと記者が共に来校するとのことだった。「先生、無料でテレビに出られるんですよ。視聴者に本校を知ってもらいましょう。とにかく現在分かっていることと調査中のことを明確にして今後のことを分かりやすく報告することに徹してください。」いくつもの修羅場を通ってきたA校長先生。結局NHKはA校長の話を全てカットすることなく放送した。その後食中毒ではなかったことが判明したがそれについては「報道しない」とのことだった。メディアの恐ろしさを同時に知った。

ニュースで何回か放送されたが、更に他の会社が取材を申し込んでくることはあったがそれ以外のクレーム等の電話は無かった。逆に「ニュースで観た校長先生が好印象だったので・・・」と学校見学の申し込みをしてこられた方が2組あった。やはり現場を知っている人、キリスト教教育理念のしっかりしている人の対応は違うな、と心底感心したことを思い出した。

痛みを理解する

人は、他者の痛みを本当の意味で理解することはできない。だから話を丁寧に聴いて自分の痛みを思い出してそこから相手の痛みを理解することしかできない。痛みを多く経験するということはそれだけ他者の痛みを多く理解できる可能性があるということでもある。

人の痛みを理解する天才はやはりイエス様だと思う。イエス様が人間が経験する全ての痛みや苦しみをご自身の痛みとして理解することができる。「イエスキリストは離婚の苦しみを理解することができるのか?」と疑問に思うかもしれない。結婚しなかったイエス様は離婚の苦しみを経験しなかったがそれをはるかに超える「人から裏切られ、無視され、侮蔑され、軽蔑され、見捨てられ、憎まれる経験」をした。「子どものいないイエスキリストに我が子を失う絶望感が理解できるのか」と思うが、イエス様は人を創ったのに、被造物である人から見捨てられそれを失いつつある。だから「エルサレム、ああエルサレム」と愛する子どもたちのことを思って涙を流された。目の前で死んでいく我が子を何とか助けたいと思いながら、しかし大切な愛する子どもたちを失い続けている。全ての痛みを理解できる唯一のお方。わざわざ死ぬために人となり、人間の究極の問題である死を経験した。「わたしは決してあなたを離れない。必ずそばにいる」と伝えるために。

1 Tomoko Kioka【私と俺と神様】

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