男心をくすぐる

スパイク

高校時代に幾つかの逸話を聞いた。男性用雑誌を作る際必ず売れる方法がある。それは「靴、鞄、腕時計を特集すれば良い」ということだった。全ての人に当てはまるとは思えないが6割以上の男性には少なからず興味を持ってもらえると思う。高校時代、Men’s Clubなる雑誌をよく読んでいた。今で言う所の男性向けファッション系月刊誌だ。知り合いがメンクラの専属モデルをしていることもありお金を貯めて3ヶ月に1度くらいのペースで買っていた。昔は情報源が雑誌かテレビかラジオだったので雑誌から得られる情報は多かった。その他に買っていた雑誌がサッカーマガジン。そしてKeyBoard Magazine。サッカーマガジンからもとても多くのことを学んだ。特に商品情報はテレビやラジオでは得られないので雑誌か直接ショップに行って得るしかない。当時通っていたサッカーショップが原宿駅前の「サッカーショップ カモ」、そして高田馬場駅前の「グランプリスポーツ」。高校時代のアルバイト代は弟にお小遣いをあげ残りの一部を洋服や靴、そしてサッカーグッズに充てていた。当時はあまり種類もなく、またデザインもメーカー問わずどれも殆ど同じだった。ただ足の形が若干違った。自分の足に合うのはadidasかオニツカタイガーだ。今のasicsである。タチカラやプーマは少し足に合わなかった。当時の値段で1万円前後のスパイクを買うのだが、やはりカンガルーの一枚革には憧れていた。一度蹴っただけで破けてしまいそうな薄い革だが足の形にフィットする。自分は一度も買ったことは無いが店頭の商品を履かせてもらい感動していた。もうサッカーができなくなってずいぶん時間が経つが今でもスパイクを見ると懐かしさと憧れで胸がいっぱいになる。

そんな折、先日長男から電話があった。色々なことに興味を持って取り組んでいる最中だがサッカーもその一つである。なんでも良い、勉強以外で無心になれることを見つけて欲しかったので長男がサッカーをするのはとても嬉しい。電話で今のサッカースパイク事情を話していた。今のスパイクがどのようなものなのかは全くわからないので長男から色々と聞いていた。1年半前にスパイクを買ってあげたのだが今もそれでやっているらしい。少し気になるスパイクがあるというのでネットで調べてみるととても格好良かった。今風のカラフルでレースアップの位置が中央ではなく少し偏っているようなものではない。どこか懐かしいデザインだが洗練されている。一目で気に入った。長男との電話の後、そのスパイクを探したのだがどこを探しても売っていない。1時間ぐらい探してやっと一足残っているのを見つけた。サイズも長男のサイズ。同じシリーズのFGやAGはいくつかあるのだがHGが全く売っていない。この一足しかなかった。

枕元に

先ほど長男から電話があった。仕事中だったのでゆっくり話せなかったが声が上ずっていた。「スパイクを注文してくれたんだね。すごく嬉しいよ。これずっと欲しかったから」と興奮気味だった。注文したことを長男には伝えていなかった。サプライズというわけではない。ネットでの注文でどこにもなかった一足だからもしかしたら詐欺かもしれないとも思っていた。期待させて商品が届かなかったら申し訳ないので内緒にしていた。そしていつの間にか自分も忘れてしまっていた。決して安くはないが、子どもが喜ぶのであればやはり安い買い物である。自分が高校時代にしたように、今日長男は新品のスパイクを枕元に置いて眠るのだろうか。

現代と昭和ではスパイクの手入れ方法が違うのだろうか?今度本革の手入れ方法とスタッドの扱いを説明しようか。いや、それはやめておこう。父親から習うより自分でその方法を探した方が良いはずだ。

Someone Is Praying For You – Jeramie Sanico (Cover) with Lyrics

 

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