預言者ハバクク
聖書に登場する預言者の中に「ハバクク」という人がいる。聖書中にハバククに関する情報があまり無いので詳細は不明だがカルデアの脅威について書かれているので、ユダ王国末期のエホヤキム王の時代に活躍した預言者であると思われる。ハバククはユダの信仰復興、神様に立ち返る道を祈り続けたがその祈りが聞かれない。正確に言えば「ハバククが祈ったようには、あるいは期待したようには聞かれなかった」。神様の対応についてハバククは「いつまでですか」と半ば愚痴のように神様に訴える。
神様の応答
神様はハバククの祈りを無視したのでは無い。むしろその祈りをしっかり聞き届けそのために御手を動かしていた。神様のなさることの意味を人は理解できないので預言者ハバククもカルデア、即ちバビロンを興すことを言われて絶望的な気持ちになる。ハバククには神様のご計画が自分の祈りをあざ笑うかのように真逆に進行しているようにしか見えなかった。
自分も同じ思いになったことが何度もある。不信仰により呟き、不平を言い、「どうでも良い」という気持ちになっていた。祈れば祈るほど悪い方にことが進むのでもう祈らない方が良いのでは無いかと思ったことも何度かある。自分はハバククのような立派な信仰を持っていないのでおこがましいが、それでもハバククの嘆きは非常によくわかる。
しかし
エレミヤ書にはバビロン捕囚が神様のご計画であり、そこに連れて行かれた者たちが甘いイチジクと評されている。さらにエレミヤは捕囚の民に対して神様からの祝福に満ちた言葉を伝えた。
11主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。 12その時、あなたがたはわたしに呼ばわり、来て、わたしに祈る。わたしはあなたがたの祈を聞く。 13あなたがたはわたしを尋ね求めて、わたしに会う。もしあなたがたが一心にわたしを尋ね求めるならば、 14わたしはあなたがたに会うと主は言われる。わたしはあなたがたの繁栄を回復し、あなたがたを万国から、すべてわたしがあなたがたを追いやった所から集め、かつ、わたしがあなたがたを捕われ離れさせたそのもとの所に、あなたがたを導き帰ろうと主は言われる。
エレミヤ29:11-14
信仰による義人
ハバククは「信仰による義人」がどのように生きるべきかを神様から教えていただいた。信じて、待つ。
しかしある人たちは疑った。いつでもそういう人はいるものである。 信仰を働かせるのに困難を感じる人たちがいて、彼らは自分自身を疑問 の側に置く。こういう人たちは不信のために多くのものを失うのである。
各時代の希望電子版 p869 行って全ての国民に教えよ
2022年7月30日 礼拝「信仰によって生きる」藤田 佳大 牧師
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