古物商

片付け

青森に引っ越してきてから15ヶ月が過ぎたが未だに開けていないダンボールがいくつかある。こちらに来る前にかなり処分したのだがそれでも荷物が多い。少しずつ荷ほどきをして整理し始めているがなかなか進まない。特に写真が非常に多いのでその整理に困っている。紙の写真を処分するか別のアルバムに整理しようと頑張っている。アルバムだけで80冊以上。更にボジの収納ケースやネガアルバムを合わせると膨大な量になる。この写真をデータ化するのもかなり大変なことなので今後どうしようか思案中である。35mmの写真だけでなく中判や大判のフイルムに凝った時期があったのでサイズもまちまちでなかなか整理できない。

そのような中、半年以上前にある方からミニコンポをいただいた。正直なことを言うと自分には必要なかったし興味も無かった。音楽はPCやiPhoneにスピーカーやイヤホンを繋いで聴くのでコンポの必要性を全く感じていない。が、色々とお世話をしてくださる方が「これは良いものだから・・・」と言って譲ってくださった。こう言う時に「いえ、結構です」と言えない。決して言えない。「こんな高価なもの、よろしいんですか?」と言ってしまう。結局もらったが勿論使うこともなく部屋の結構な面積をずっと占有していた。先日、どうしてもこれが邪魔になり、申し訳ないと思いながらも処分することを決めた。いい加減な捨て方をして万が一元の持ち主さんに発見されたら申し訳ないのでリサイクルショップに持っていくことにした。一軒目は10年以上経過している電化製品は引き取れないと言うことで断られた。このまま持ち帰るのも嫌だったので二軒目に行って見た。引き取りはできるとのことだったのでホッとして査定の時間を待った。かなり長い時間待った。恐らく2時間ぐらい待ったと思うがやっと呼ばれた。説明を聞くと、コンポのCD部分が壊れているので引き取りできないとのことだった。ただ、有料で処分はしてくれるとのことだった。持ち帰るのが嫌だったので有料で処分をお願いすると1000円かかるとのこと。「ただ、スピーカーは買い取れるので処分料の1000円からスピーカーの買取金額を差し引いたお金を支払っていただければ結構です」と言われ少し安心した。問題のスピーカーの買取金額、なんと10円。差額990円を支払うことになった。

古物商

リサイクルショップが注目され大手の店舗は拡大路線をとっている。一方で潰れていくリサイクルショップも少なくない。リサイクルショップがいかなるものなのかは分からないがかなり目の利く専門知識がある人でないと難しいのだと思う。例えば同じ楽器でも制作年でその価値が全く違ったり、使われている部品によって人気の有無が変わることがある。調べてみるとリサイクルショップは「古物商」の許可が下りれば営業できるようだ。ただ、この営業許可は警察が出すものらしい。食品関係は保健所が窓口になるが古物商は警察とのこと。ちなみにYahooオークションやメルカリに出品することは「古物商」に当たらないのかも気になり調べてみた。一般の人が自分の持ち物を整理するための出品は「古物商」とはみなされないとのこと。ところが、営利目的でこの営業行為を繰り返し行う場合は古物商とみなされる。確かにYahooオークションなどは説明欄に古物商の許可番号などが記載されていることがある。必ず売れると言う保証がないものを扱うこの商売もなかなかご苦労があるのだと思う。

猫の茶碗

古典落語に「猫の茶碗」という噺がある。ある旅人がその道中で休みを取ろうと茶屋に立ち寄った。お茶をのみながらふと目をやると猫が餌を食べている。この旅人、猫が好きではない。が、よくみると猫が食べている餌は「高麗の梅鉢」という売れば300両はくだらないという高価な茶碗に盛られていた。この旅人は「ははー、ここの店主はこれが高麗の梅鉢ということを知らないのだな。だからこんな高価なものをぞんざいに扱っているのだ」と思い、店主に声をかけた。

旅人「自分は一人暮らしで、かみさんにも死なれて寂しいからこの猫をくれないか」

店主「猫はたくさんいるから構いませんが、この猫は綺麗な猫ではないからおよしなさい」

旅人「いや、いいんだよ。俺は猫が大好きでな」
と言って嫌いな猫を懐に抱いて
「よしよし、良い子だな」と。

旅人「タダでとは言わないよ。ここに3両があるからこれで譲ってくれ」

店主「そんな、あなた。こんな野良猫を3両で買うなんて」

旅人「いやいいんだ。俺は猫が大好きだから・・・」

3両を支払って店を立ち去ろうとする時に

旅人「ところで、この猫が食べていた茶碗も一緒にもらって行こうと思うんだが良いだろ。猫は食べつけないものでは餌を食べないと言うから」

と言うと

店主「いえ、この茶碗は困ります」

旅人「いいじゃないか、こんな汚い茶碗なんだから」

店主「いやー、汚い茶碗ですがこれは高麗の梅鉢と言いまして300両の値がつくものなんです」

旅人(ちぇ、この店主高麗の梅鉢を知っていやがった)

旅人「何だって、こんなに高価な茶碗で猫に餌をやっているんだ」

店主「この茶碗で餌をやっていると、時々野良猫が3両で売れるんです」

価値

新品であればその評価やスペックは色々なところに出ているから調べればその価値が分かる。しかし古いものは資料が無いとその価値を知ることはなかなか難しい。更に手作りのに至ってはその真の価値は製作者にしか分からないのかも知れない。人の価値もそうなのかも知れない。

「しかし、彼を受けいれた者、すなわち、その名を信じた人々には、彼は神の子となる力を与えたのである。 それらの人は、血すじによらず、肉の欲によらず、また、人の欲にもよらず、ただ神によって生れたのである。」
ヨハネによる福音書 1:12-13

あなたはわが目に尊く、重んぜられるもの、
わたしはあなたを愛するがゆえに、
あなたの代りに人を与え、
あなたの命の代りに民を与える。
イザヤ43:4

【聖歌隊リモート賛美】You Are Precious

宜しければこちらのクリックもお願いいたします
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ
にほんブログ村

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村


キリスト教ランキング


プロテスタントランキング


その他ランキング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA